プロフィール

一般社団法人スペース天は2016年5月に設立されました。定款に書かれた目的は以下の通りです。

    ⑴ アジアのアーティスト、アート団体との交流
 ⑵ アーツマネジメントに関する情報収集と市民への普及
 ⑶ アートイベントの企画及び運営
 ⑷ アーティスト並びにアート団体のプロデュース及び派遣
 ⑸ 施設、機材、楽器の貸出
 ⑹ その他、当法人の目的を達成するために必要な事業

スペース天のある大阪府豊能郡豊能町では古くから寒天製造が地場産業のひとつとして発展してきました。北摂にありながら冬期には零下10℃近くまで下がる気候を利用して、刈り取りの終わった田圃一面には寒天場が広がっていました。しかし、機械による生産が開始されると一気に伝統的な寒天場は消滅し、大きな木造工場は至る所で打ち棄てられていったのです。スペース天代表の中川真は、1997年に古い寒天工場と遭遇。所有者とかけあって民族音楽スタジオに改装、翌年にスペース天としてオープンしました。これまでにガムラン合奏団〈マルガサリ〉の本拠として、また「現代アートの森」芸術祭(2000、2008)の会場として使われてきましたが、さらに事業を広げるために一般社団法人となりました。

 

【代表者プロフィール】

中川真(なかがわしん)

アジアの民族音楽、サウンドスケープ、アーツマネジメントを研究するかたわら、茨木ユースオーケストラ音楽監督(1984-89年)、能勢町「子供オペラ」監督(2000〜01年)、「現代アートの森」芸術監督(2000〜2008年)、楽舞劇『桃太郎』芸術監督(2001〜08年)を歴任してきました。著書『平安京 音の宇宙』(平凡社)でサントリー学芸賞、京都音楽賞、小泉文夫音楽賞、現代音楽の活動で京都府文化賞、アーツマネジメントの成果で日本都市計画家協会賞特別賞(共同)を受賞。他に『サウンドアートのトポス』、『アートの力』、小説『サワサワ』などの著作があります。ガムラン演奏家としても国内外で活動し、インドネシア政府外務省文化交流表彰を受けました(2007)。大阪市立大学都市研究プラザ特任教授、インドネシア芸術大学、チュラロンコン大学(タイ)客員教授。アートミーツケア学会副会長。